定期借地権マンションは買っていい?後悔しないための判断基準

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「希望のエリアで、相場よりぐっと安い物件を見つけた。でも、よく見ると>『定期借地権』と書いてある……」

マンション探しをしていると、一度は直面するこの選択。価格の安さに惹かれつつも、どこか不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、定期借地権マンションは“良い・悪い”ではなく、“向き不向きがはっきり分かれる選択肢”です。

本記事では、定期借地権の仕組みからメリット・デメリット、そして購入すべきかどうかの判断基準までを、プロの視点で整理して解説します。


定期借地権マンションとは

定期借地権とは、簡単に言えば「土地を借りて建物を所有する」仕組みです。通常のマンション(所有権)とは、権利の持ち方が根本的に異なります。

  • 土地:借りる(期限あり)
  • 建物:自分の所有

契約期間は一般的に50〜70年程度で、期間満了時には建物を解体し、更地にして土地を返還しなければなりません。

つまり「ずっと持ち続けられる不動産ではない」という点が、最大の特徴であり注意点です。


なぜ価格が安いのか

定期借地権マンションは、所有権マンションと比較して価格が抑えられています。その差は、主に土地所有権の有無にあります。

項目 所有権 定期借地権
土地 所有 借りる
価格 高い 安い
資産性 維持しやすい 下がりやすい

土地代が販売価格に含まれていない分、購入価格が安く設定されているのです。


メリット|定期借地権マンションの魅力

  • 同じ予算でも、より利便性の高いエリアや広い部屋を狙える
  • 都心の超一等地、好立地に住める可能性がある
  • 初期の購入費用(物件価格)を抑えやすい

「資産形成よりも、今の生活利便性や立地を最優先したい人」にとっては、非常に合理的な選択肢と言えます。


デメリット|購入前に必ず知っておくべきこと

① 期限がある

契約期間が満了すると、どんなに愛着のある家でも建物を解体して土地を返還しなければなりません。最終的に資産(土地)として子供世代などに残すことができない可能性があります。

② 売却が難しくなる

残存期間が短くなるほど、次に買う人の住宅ローンが組みにくくなるなどの制約が出始め、買い手が限定されます。出口戦略を考えずに購入すると、将来の売却時に苦戦するリスクがあります。

③ ランニングコストがかかる

毎月の管理費・修繕積立金に加えて、定期借地権特有の費用が発生します。

  • 地代:土地を借りるための賃料
  • 解体積立金:将来の建物解体費用を積み立てるもの

都心での定期借地権マンションの実例

定期借地権マンションは、地主が土地を手放したくない「都心の好立地」に建てられるケースが多く、プレミアムな物件も存在します。

  • パークコート渋谷ザ・タワー(渋谷区役所横)
  • パークタワー渋谷笹塚

いずれも「所有権であればさらに高額になり、手が届きにくい立地」に建てられているのが特徴です。

本来なら住めないような一等地に住めるという大きなメリットがある一方で、売却時には「残存期間」や「市場の理解度」が価格や流動性にダイレクトに影響する点には注意が必要です。


代々木エリアでの考え方

代々木エリアでは、定期借地権マンションの供給はそれほど多くありません。これは、このエリアの購入者が「代々木の土地そのもの」の価値を認め、資産性を重視する傾向が強いためです。

そのため、「単に価格が安いから」という理由だけで定期借地権を選ぶと、将来的な住み替えの選択肢を狭めてしまう可能性があります。


向いている人・向いていない人

向いている人

  • 住み替えを想定せず、永住前提で考えている
  • 特定の好立地を何よりも最優先したい
  • 将来の資産価値よりも、現在の居住性を重視する

向いていない人

  • 将来的に売却や住み替えの可能性がある
  • 不動産としての資産性を重視し、資産形成につなげたい
  • 状況に応じて柔軟に動ける自由度を保ちたい

まとめ|安い理由を理解して判断する

  • 価格が安いのは「土地を所有しない」という明確な理由がある
  • 資産性においては、どうしても所有権に劣る
  • 購入前に、将来の「出口戦略」を想定しておくことが不可欠

定期借地権マンションは、「安いから買う」のではなく、「その仕組みとリスクを深く理解した上で選ぶ」ことが何より重要です。


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よくある質問(FAQ)

Q. 定期借地権マンションは買ってはいけませんか?
A. いいえ。立地や居住性を重視する方、あるいは資金計画を明確に持っている方にとっては、非常に合理的な選択肢となります。

Q. なぜこんなに安いのですか?
A. 販売価格に土地代が含まれず、建物代と借地権設定費用のみで構成されているためです。

Q. 売却はできますか?
A. 可能です。ただし、残存期間が短くなると住宅ローンの利用が難しくなることがあり、買い手を見つける難易度が上がる傾向にあります。

Q. 資産性はありますか?
A. 建物価値は年々減少し、土地の所有権もないため、所有権マンションに比べると資産価値の下落は早くなるのが一般的です。

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